マンション分譲大手の大京(オリックス系列)社長は東証での記者会見で、日経新聞記者に次期決算で在庫評価損はないかと聞かれて、ないと回答していましたが、そのやり取りが記事になると言うことは、賢明な読者なら、その行間に不安材料があることを想起させるでしょう。在庫水準に関する日経の記事は、マンション専業10社を分析し、在庫の大幅な減少にもかかわらず、新規事業用地の取得を手控えねばならない複雑な状況を解説しています(09.8.18)。
このように、不良在庫の処理が大手、中小を問わず不動産専業企業の課題となっている状況なのです。
住友不動産社長は先日、2010年は底ばい、2011年から市況転換と記者会見。この見方は大半のプロの予想と一致しています。まだまだ市況は楽観できません。
ところが、市況転換を予兆させる指標も相次いでいます。とくに新築分譲が大幅に減少したマンション市場では中古物件に品薄感が生じつつあり、中古住宅市場から市況反転とみる向きも出てきました。
じっさい、京都でも、5000万から7000万の高額マンションがよく売れています。一方、ワンルームマンションへの投資意欲も盛んで、低価格帯物件の取引も活発です。新築の減少で中古市場の拡大も予想されます。
また、町家は過去のピーク時をこえるような需要があり、堅調です。
このように、不況と活況、「悲観と楽観が並存し、市況見通しを立てにくいきわめて珍しい状況になってきました。
「短期楽観、中長期悲観」でしょうか。予測不可能です。未経験ゾーン入りです。
中長期は不動産はデフレ要因であることを忘れないで下さい。しかし、不動産の特権財化も重要です。
京都の着物業界のように、高級なものと格安なものとに需要が二極化しつつあるのかもしれません。
市内中心部の市況をお話したいのですが、こういう事情で表現しづらいのです。

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