2009年8月アーカイブ

百景酔暦

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昨年(2008年)に引き続き、9月1日より1週間あまり、「百景酔暦」が開催されます。わが酒道家元、滝本さんの仕掛けと聞いておりますが、京都の料亭めぐりに欠かせない企画です。私が一番好きな通り、「先斗町」木屋町が舞台です。酒、器、料理、空間を堪能して下さい。詳しくはHPを。

7月22日、旨酒の会例会が「彌光庵」でありました。今回は「夏酒特集第二弾」。

「開春」は(島根県温泉津、ここは石見銀山の町。)菊姫を生んだ波瀬正吉(能登杜氏の三羽烏)の作品。濃い口。

「緑」は緑川酒造。新潟県でも有数の豪雪地帯。滑らか、おとなしいが繊細。味にふくらみ。雪洞に長期低温貯蔵し、3月か4月に掘り起こす。温度が1~2度、湿度は100%、保存に最適。

「ナイン」は若者9人で作った。女性が一人、辻麻衣子さん。御前酒という。やさしい。米は雄町。

「天明」は会津。さらさら、典型的な夏酒。旨みがあって、食中酒。ふたつめに出てくるお酒。

「夏子物語」は新潟県長岡。漫画で有名。

くりかえし登場する能勢の逸品「秋鹿」。酸度が高くとてもしっかりした味わい。「呉春」を超え、関西で一番。

 

8月24日、各紙が「地価に下げどまり感」と見出しをつけ、国土交通省の地価動向調査を報じています。この調査は他の公的地価調査(公示地価、基準地価、路線価)と比べて、3ヵ月後とのトレンドを示す必要がある事からか、実際の市況感に近いように思われます。参考になるでしょう。この調査によれば地価は下げ足(テンポ)をゆるめつつあることがわかります。さて、それを「下げ止まり」と評価するべきかどうか、疑問です。

私たちも3ヶ月ごとに、京都市とその周辺都市、14地点の地価動向を地元有力業者とともに、調査しています。この6月末、全域でなお値下がり傾向をたどっていました。この9月末も同様の傾向を示すのではないかとみています。前回のバブル崩壊(1990年代前半)のような信用不安を生じるような地価崩壊はないものの、地価の長期低落は避けられそうにありません。需給調整の最前線にいる地元不動産業者が先安感を強く持っていると言うこと、これが大きな理由です。

日本特有の「硬直性」「遅効性」があって、これまでは家賃動向は地価の動きを反映しにくい状況が当たり前のように続いてきました。しかし、賃貸市場もこの春から深刻な需要不足、需要減退にさらされ、大きな変化の時代にはいりつつあります。家賃下落の本格化はまず、収益物件市場を直撃し、不動産価格を下げていくでしょう。家賃と地価の連動性は強まったと考えられます。

長期的な投資である不動産取得は、元本割れのリスクを十分、検証して行なうべきだと思います。言い換えると、元本割れしても、それを超える満足度が高いかどうか、なのです。

 

マンション分譲大手の大京(オリックス系列)社長は東証での記者会見で、日経新聞記者に次期決算で在庫評価損はないかと聞かれて、ないと回答していましたが、そのやり取りが記事になると言うことは、賢明な読者なら、その行間に不安材料があることを想起させるでしょう。在庫水準に関する日経の記事は、マンション専業10社を分析し、在庫の大幅な減少にもかかわらず、新規事業用地の取得を手控えねばならない複雑な状況を解説しています(09.8.18)。

 このように、不良在庫の処理が大手、中小を問わず不動産専業企業の課題となっている状況なのです。

住友不動産社長は先日、2010年は底ばい、2011年から市況転換と記者会見。この見方は大半のプロの予想と一致しています。まだまだ市況は楽観できません。

ところが、市況転換を予兆させる指標も相次いでいます。とくに新築分譲が大幅に減少したマンション市場では中古物件に品薄感が生じつつあり、中古住宅市場から市況反転とみる向きも出てきました。

じっさい、京都でも、5000万から7000万の高額マンションがよく売れています。一方、ワンルームマンションへの投資意欲も盛んで、低価格帯物件の取引も活発です。新築の減少で中古市場の拡大も予想されます。

また、町家は過去のピーク時をこえるような需要があり、堅調です。

このように、不況と活況、「悲観と楽観が並存し、市況見通しを立てにくいきわめて珍しい状況になってきました。

「短期楽観、中長期悲観」でしょうか。予測不可能です。未経験ゾーン入りです。

中長期は不動産はデフレ要因であることを忘れないで下さい。しかし、不動産の特権財化も重要です。

京都の着物業界のように、高級なものと格安なものとに需要が二極化しつつあるのかもしれません。

市内中心部の市況をお話したいのですが、こういう事情で表現しづらいのです。

 

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